SDGsとは?

What’s SDGs?

SDGsとは、国連で定めた2016年から2030年までの15年間で地球と人類が目指すべき17個の目標(ゴール)のことです。2015年の国連総会において「誰ひとり取り残さない世界」という共通理念のもと、193か国で合意されました。17のゴールには、それぞれ169の具体的なターゲットがあり、世界全体の達成度を測るための指標が設定されています。

SDGsにおける17のゴール

SDGsは「誰ひとり取り残さない世界」の実現に向けて、環境や貧困問題など、様々な問題解決への目標が設定されています。

出典:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

環境保護の重要性を示した
SDGsウエディングケーキモデル

SDGsの17のゴールは、3つの階層「経済圏」「社会圏」「生物圏」に分類・構成されます。各階層は土台にある「生物圏」の自然環境に支えられておりSDGsの達成には環境保護も重要と分かります。

出典:https://www.maff.go.jp/j/nousin/kanri/jirei_SDGs.html

日本のSDGsの状況(2022年)

日本におけるSDGsの達成状況は、右の図の通りです。
目標を既に達成しているものもありますが、まだまだ課題が多い状況です。

日本におけるSDGsの達成状況は、下の図の通りです。
目標を既に達成しているものもありますが、まだまだ課題が多い状況です。

なぜ今、SDGs?

Why SDGs Now?

SDGsは、「自らの成長と生き残りの根幹にかかわる市場の変化」だと多くの企業が感じています。
これまでは、サービス購入の基準は「品質」「値段」「スピード」などの経済価値でした。しかし、社会課題への意識の高まりとともに、環境や社会にとってのメリットが商品やサービスを購入する際の基準として重要視されるようになってきています。
これは、ビジネスパートナーとの取引条件や、「ミレニアル世代」と呼ばれる2000年以降に成年を迎えた若い世代が企業を選択する基準やエンゲージメント(貢献意欲)高く働く基準になる可能性もあります。
SDGsに取り組むことは、「経営リスクの回避」、「新たなビジネスチャンスの獲得」、「自社の持続可能性を高め」、「ビジネスの拡大」につながるのです。

SDGsの活用によって
期待できる4つのポイント

SDGsの活用により、自社の持続性やビジネスの拡大やチャンスにつなげることが期待できます。

企業イメージの向上

SDGsへの取組をアピールすることで、多くの人に「この会社は信用できる」、「この会社で働いてみたい」という印象を与え、より多様性に富んだ人材確保にもつながるなど企業にとってプラスの効果をもたらします。

社会の課題への対応

SDGsには社会が抱えている様々な課題が網羅されていて、今の社会が必要としていることが詰まっています。これらの課題への対応は、経営リスクの回避とともに社会への貢献や地域での信頼獲得にもつながります。

生存戦略になる

取引先のニーズの変化や新興国の台頭など、企業の生存競争はますます激しくなっています。今後は、SDGsへの対応がビジネスにおける取引条件になる可能性もあり、持続可能な経営を行う戦略として活用できます。

新たな事業機会の創出

取組をきっかけに地域との連携、新しい取引先や事業パートナーの獲得、新たな事業の創出など、今までになかったイノベーションやパートナーシップを生むことにつながります。

SDGsの進め方 -5STEP-

SDGs 5STEP

SDGsに取り組む際に大切なのは、「とにかくやってみること」です。
以下の5STEPを参考に自社にどのように取り入れられるかを考えてみましょう。

1

SDGsを知る

1.17のゴールと169のターゲット全てに目を通す

2.日本のSDGsの達成状況を知る

3.個人として最も大切だと思うゴールを選び、理由を書き出す

2

取り組む課題を考える

1.事業の中で既に行っているSDGsの取り組みを見つける

2.事業活動を洗い出す

3.解決すべき問題と解決策を見つける

3

目標を設定する

1.解決すべき問題に対する解決策とリスクやチャンスを整理する

2.企業のミッション・ビジョン・バリューと照らし合わせる

3.優先して取り組む施策に対して、目標値を設定する

4

会社に定着させる

1.すぐに行動できること・全員で取り組むことを洗い出す

2.SDGsを企業のミッション・ビジョン・バリューに取り入れる

3.社内外に発信する

5

サイクルをまわす
(目標設定・実行・評価・改善を繰り返す)

1.目標の達成度合いを評価する

2.外部の指標や先進事例と比較する

3.改善ポイントを整理し、新たな目標を設定する

企業の土台である
ミッション・ビジョン・バリュー
とは?

◆ミッション … 企業の使命・存在意義

(企業が何のために存在するのか)

◆ビジョン … 企業が目指す将来の理想の姿

(ミッションが実現した時の状態)

◆バリュー … 提供する価値・大切な価値観

(何を大切にして行動するか)

SDGsに大切なこと

Cornerstone of SDGs

できること・できそうなこと
から取り組む

SDGsに取り組み、持続可能な企業へと発展していくには、「SDGsに取り組み続ける」ということが何よりも重要です。
取り組み続けるためには、SDGsの活動自体を、持続可能なものにしなくてはなりません。
最初から無理して全ての目標に向けて取り組むと、事業活動に影響が出たり、従業員が疲弊したりと持続可能な取り組みではなくなってしまいます。
既存の事業がどの目標につながりがあるかを見つめ直し、自社の事業に影響度が大きいもの、無理なく始められることを選び出し、優先順位をつけて取り組みましょう。

CO2排出量の
少ない
エネルギーの利用

子育て支援・
介護支援

節水

リサイクルの
推進

トレードオフではなく、
トレードオンで考える

SDGsの根幹にある「持続可能な開発」とは、「将来世代のニーズを損なわずに、現代世代のニーズを満たす開発」のことを言います。
つまり、今だけではなく、子ども、孫世代のことまで考えた開発が求められています。
持続可能な開発には、「経済開発」、「社会的包摂」、「環境保護」の調和が必要不可欠です。経済(利益)ばかりを追求して環境や人権を犠牲にし続けていると、地球は立ち行かなくなりますし、貧富の差はますます拡大していきます。
何かを実現すると、何かが犠牲になるという「トレードオフ」の関係ではなく、常に、3つを並び立たせる「トレードオン」の関係で考え続けましょう。

SDGsワークシート

SDGs Worksheet

SDGsの取り組みに向け、記入例を参考にワークシートを記載し、目標設定・状況整理してみましょう。