深谷市が目指す未来
Fukaya Future
SDGsとDXに取組むにあたり、地域の目指す未来を確認することは重要です。深谷市では2018年度に『第2次深谷市総合計画』を策定し、2018年度~2022年度を前期基本計画の期間として、2023年度からは後期基本計画の期間として、将来都市像(深谷市のビジョン)「元気と笑顔の生産地 ふかや」の実現のために基本方針を定めてまちづくりを進めています。『第2次深谷市総合計画』を元に深谷市が目指す未来を確認してみましょう。
将来都市像「元気と笑顔の生産地 ふかや」の
実現に向けたまちづくりの課題
Town Planning Issues
深谷市では将来都市像の実現に向けて、後期基本計画では5つの重点課題を設定しています。
❶ 渋沢栄一の精神やSDGsの
理念を踏まえた持続可能なまちづくり
人口減少や地域経済の縮小、地域活力の低下など、深谷市を取り巻く環境は厳しいものとなっています。このような中、持続可能な社会づくりの目標であるSDGsと郷土の偉人である渋沢栄一の理念との親和性が改めて見直され、注目を集めています。
このため、深谷市の持続的な発展に向けては、渋沢栄一の精神を今日に生かし、後世へと継承していく必要があります。
❷ 地域特性を生かした
産業振興と雇用の創出
深谷市の産業は、農・商・工のバランスが取れており、…(中略)…農業従事者の高齢化や担い手不足などが顕在化しています。
こうした中、2022年度に開業したふかや花園プレミアム・アウトレットなどの集客施設と農業を組み合わせて人を呼び込むなど、農業と観光の連携を図るとともに、農業の強みを生かした産業振興の取組を推進していく必要があります。
❸ 移住・定住促進を通じた
人口減少の抑制
深谷市の人口は、緩やかな減少局面に入っています。…(中略)…このような人口減少と少子高齢化は、地域の活力低下のみならず、人と人との支え合いなど福祉の面でも大きな影響を及ぼします。このため、引き続き、子育て環境の整備や深谷市の魅力を発信することにより、子育て世代の転入増加と若者世代の転出抑制に積極的に取り組む必要があります。
❹ 市民サービスの向上と
行政の効率化に向けた行政デジタル化
新型コロナウイルス感染症の流行は、日常生活や社会・経済、人と人とのつながりのあり方に大きな変容をもたらしました。…(中略)…「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」が加速化しています。…(中略)…DXの推進により、市民ニーズを踏まえて市民の利便性を高めるとともに、行政の働き方改革の推進、さらには地域の人材不足解消など、すべての人がデジタル化の価値を享受できる社会を実現する必要があります。
❺ 脱炭素社会の実現
全国的に自然災害が頻発し、地球規模での環境問題が深刻化しています。…(中略)… 深谷市においても、「ゼロカーボンシティふかや」を宣言するなど、環境を取り巻く情勢の変化に対応しながら、市民の安全・安心な暮らしの基盤となる環境の保全に向けた 取組を推進していく必要があります。